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06 イタリアレポート 1

 

 ミラノ国際家具見本市視察の為イタリア入りしたが、会期に先立ちフイレンツエ、ベネツイアを巡ることにした。見本市のレポートは次回に譲るとしてユーロ統一後、華麗なる都市の様相を見ておきたかったからだ。フイレンツエは春霞のモヤの中にあった。そのすり鉢状都市部に至るまでの山野は、丁度一週間前に滞在した姉妹都市京都とよく似ていた。京友禅の鴨川に対して、アルノ川は毛織物に貢献している。

 
フイレンツエは古代ローマ時代フロンテイア(花が咲いたの意)からきたものだが15世紀ロレンツイオ・デ・メデイチにより第一級の芸術文化ルネサンスが花開いた。史上初のオペラ「ダフネ」もこの地で上演され、今も世界中のオペラファンの注目を集めている。又そうした上層階級の人達にあてた貴金属や革製品店は一流店となり、尚、健在であった。

 水の都は宿泊先ホテルへの移動も水上タクシーに依り、ヴェネツアは旅情の為にあるような街である。海抜85pの水難は深刻だが、丁度防波堤のように点在する118島の一つリド島はヴェネツィア音楽蔡で有名である。島々には高級別荘が多い。ヴェネツィア市民1100万人に対して、年間6500万人の観光客があるそうだ。14世紀末、24金入りモザイクタイルで造られたサンマルコ教会の金箔の技術はその後も特産のムラーノガラスに生きている。

 華麗なる二つの都市で感じることは、大いなる遺産を守ることで、より新しいものを生み出し、又、それらが人々を惹きつけているということだ。ユーロ統一後、人々は自由に大陸を行き交い、広場の物売りにアジア難民も多い。光の後ろに影があるのは、何時の時代も変わらない。


(菅原 律子/菅原律子設計事務所代表)



2002/06/22(琉球新報掲載分)

 

 
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